少し前になりますが、4月12日(木)の陰ヨガと食べる瞑想のレポートを。
今回は、エコスペースゆうで手に入った有機野菜から考えたメニュー。 テーマは、春。そしてちょこっとフレンチ。
ラディッシュとバターと塩。 料理ともいえないほどのこのシンプルさ、笑。
これ、フランスではよく食べる組み合わせだそう。
口に入れ、噛んでみると、カリッとよい音が響く。 バターの甘みで、ラディッシュのさわやかな苦味がひきたつ。 この植物は、どうして苦味を持つことになったんだろう。 ラディッシュの生存戦略に想いをはせる。
続いてキャロット・ラペ。 口の中に入れると、まずクミンがふわっと香る。 それから、しっとりマリネされた細切りの人参の束を噛んでみる。 マリネは、オリーブオイル、ワインビネガー、はちみつ、塩、レモン汁、レモンピール。 レモンピールは酸味や苦味はなく、さわやかな香りがひろがる。 クミンではじまり、レモンで終わる。
さらさらとした唾液で口のなかが満たされている。
この野菜たちのおかげで、身体が洗われていくよう。 爽快。すぅっと、目覚めたような感じ。 あぁ、これで十分、という気になる。 (もちろん、他の料理も食べるのだけど)
今回のラディッシュ・バターは、全員にとって初めての体験。 どんな感じなの? と興味津々の様子。 そして、味わう。
この初めての体験は、当たり前だけど一回しかない。
二個目を食べるときは、どうなるだろう、という興味を持って食べたという人もいた。 結果、最初のときの新鮮な驚きはなかった、と。
新しいものやコトに出会うときのワクワクした気もち。 新鮮な体験。 でもその刺激にはいつか慣れる。
食べるという行為のなかにも、最初の一口の新鮮さ、次第にそれに慣れていくということが起きる。
この慣れていく、ということがあるから、人として生きて暮らしていけるという側面があり 慣れていくから、日常がおざなりになる、大切にしなくなる、という側面もある。
「本当に注意を払っていれば、他の人の貢献についてよく分かる。」
これは、わたしの敬愛するNVCトレーナー、ホルヘ・ルビオさんの言葉。 人だけでなく、本当は周りのもの全ての恩恵を受けているはずなのに、なかなかそれに気づくことができない。
注意を払うこと。払い続けること。 高い解像度で見ること。 そして、そこにある豊かさを、ちゃんと受け取りたい。それをよろこびたい。 まだ道は遠そうだけど。。。
そんなことを感じた時間でした。
次回の陰ヨガと食べる瞑想は、5/4(祝金)の夜に開催。
Space わにのレギュラークラスとしては最後になります。 神戸方面の方、よかったらお越しくださいね。
https://www.facebook.com/events/155833745242004/