Yogaのなかにも、陰と陽がある。
「陰ヨガ」というものがあるとは知っていたけれど、以前はあまり興味を持っていませんでした。
アーサナ(ポーズ)に関しては、身体を気持ちよく動かして汗をかくことのほうを好んでいたので、じーっと動かない「陰ヨガ」を理解することができなかったのでしょうね。
陰と陽。
陰陽論とは、古代中国の思想で、宇宙に存在する全てのものは陰と陽に分け、対応(または対立)する関係にある、と考えるものだそうで、
太陽が陽であれば、月は陰。昼間は陽、夜は陰。男は陽、女は陰。剛は陽、柔は陰。怒りは陽、悲しみは陰。などなど。
そして、陰と陽に分けられたものは常に固定されることはなく、陽のなかにも陰があり、陰のなかにも陽があり、それらは時や場所、状況に応じて変化していく、考えられています。
Yogaの陰と陽では、
リズミカルで反復的なものが陽、ゆったりとして安定的なものが陰。
筋肉に刺激を与えるのが陽、身体の深部の結合組織(靭帯、腱、筋膜)に刺激を与えるのが陰。
筋肉をほぐし、筋力を上げる陽の部分と、柔軟性を高める陰の部分の、両方があってこそ、Yogaのプラクティスが充実するのだと思います。
こうしたフィジカルな側面に加えて、アサナ(ポーズ)によって身体に起きている刺激、それに対する反応を観察するという深い集中が内面に起きていきます。
外側による刺激と、内面への集中。
静かに安定させたアサナのなかに留まり、重力に身をゆだねて過ごす数分間は、深く内観する時間といえます。
陰があれば陽があり、陽があれば陰があるように、互いがあることで己が存在する。
そしてその陰と陽も、状況により、その関係性により常にバランスをとり変化している。
Yoga の陰と陽の両方を身体で知ることは、わたしのYogaへの理解を深めてくれた出来事でした。
この5月から、
神戸で長年ヨガを伝えてきた、ぬんさんが新しく開いた場、スペースわにで、新しくクラスを始めさせていただきます。http://www.spacewani.com
通常のクラスでも、陰と陽の両方が存在するのですが、90分のなかで両方をあえて際立たせて構成することで、両方を意識的に楽しもうという欲張りなクラスといえそうです(笑)。
「Yin Yang Yoga (陰と陽のヨーガ)」
5月は
9日(月)、23日(月)、30日(月)
10時〜11時半(開場9時45分)
単発 2,000円 /4回券 6,500円(3ヶ月有効)
初回は1,000円でご参加いただけます。
詳細はこちらまで。
http://yoga-dialogue.wix.com/body-breath-heart#!blank/c1tmc