「祭りは祈りごと。 豊作や大漁であること、無病息災、平安を祈る。 祭りは、たてまつる、が語源。 神の恵みに対して感謝の心をたてまつる。 神とともにあることです。」
だんじり囃子の体験ブースをつくるために、天満宮の禰宜さまにお話をうかがったとき、おっしゃっていた言葉。
都市祭礼である天神祭は、夏になって市中に疫病が流行しないように、という意味があったそう。
大阪に来てまもない頃、偶然に天神祭の日に天満を通りかかって、だんじり囃子を見たときの衝撃。 アドリブで打ちまくる大太鼓。 ジキジンジキジンと鳴り響く鉦。 トランスに入ったかのような龍踊り。 それまでのお祭りのお囃子というイメージを塗り替えられたような気持ちでした。
それ以来、天神祭の日には、だんじり囃子を聴きに通うようになり・・・。
全く分からなかったお囃子の構成も、本を読んだりお話を聴いたりして、ほんの少し分かるようになりました。 (カヤクの「天満」だけは分かります!)
今年は初めて薪能も見ました。 どんどこ船がやってきたり、天神講獅子舞がやってきたり。 川辺に火が灯り、幻想的なお能。
天満宮の狂騒(?)と比べればとても静かで、幽玄の世界がそこにはありました。
「私たちがやってみて面白いことは、ほとんどがシャーマニズムと関係がある。ディスコでトランス状態に入るまで踊ること、サッカーの観戦や音楽のコンサートで熱狂しながら声を張り上げること、変性意識状態になるまでランニングをすること。」『シャーマンズボディ』アーノルド・ミンデル著
何千年も前から、わたしたちの世界を築いてきたもの。受け継いで、残していくものは形を変えてもあるような気がします。
祭りというのは、コミュニティがみている夢を最もよく表したもののひとつなのかもしれない、などと思ったりしました。
ああ、ほんとにかっこよかった。 陶酔。 明日の朝の天満は、祭りのあと、やろうな。